12/2(木)からの待合室DVDのテーマは、心不全」となります。

心臓は、1日に約10万回動くことにより、全身の組織に酸素を送るポンプとしての役割を果たしています。心不全とは、様々な原因によってポンプの機能が低下することにより生じる症候群と定義されます。原因は、狭心症、心筋梗塞、高血圧といった生活習慣病から、心筋症、弁膜症、不整脈といった心臓自体の問題と非常に多岐に渡ります。ポンプ機能の低下により、体がむくんだり、呼吸困難が生じたりといった症状が出現します。

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心不全はすべての心疾患の終焉像であり、治療の原則として、心臓の働きを低下させた原因をはっきりさせ、その原因となる病気を治療することが重要となります。原則は原因に対する治療ですが、心不全の原因にかかわらず必要となる治療があります。まずは薬物療法で、これには心臓を保護する薬を使用したり、過剰に貯留した水分を尿として排泄する利尿剤があります。また、高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病は心不全患者さんの多くに合併する病気であり、上図の通りこれらの基礎疾患が存在するだけで既に心不全のステージAとなり、心臓を取り巻く環境に悪影響を及ぼす事からこれらのコントロールが非常に重要となるのです。
 

 当院では、基礎疾患としてすでに心臓病や脳血管疾患の持病をお持ちの患者様の外来管理はもちろんですが、高血圧・糖尿病・脂質異常・高尿酸血症など生活習慣病の普段の外来管理、禁煙外来(現在治療薬の出荷制限により休止中)、睡眠時無呼吸症候群の治療継続は、心臓や脳血管を守るためにも非常に重要と考え外来診療を行っています。

生活習慣病をお持ちの患者様には個々のお体の状態や併存する疾患も考慮に、健診以外にもご本人と相談の上個別で採血や検尿などの検査を行いながら全身状態を把握しつつ、必要に応じて普段のお薬の内容の見直しや調整を行っています。また2型糖尿病の患者様の内服治療はもちろんですが、インスリンやGLP1受容体作動薬(トルリシティ・オゼンピック・ビクトーザ等)の皮下注射にも対応していますのでご相談下さい。

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当院では5月から市の特定健診やがん検診も実施しています(昨年に引き続き本年も12月末日まで)。管理栄養士も在籍しておりますので、随時栄養指導や食事相談も行っています。「健診で(血圧が・脂質が・糖尿病が)引っかかってしまった」といったケースは非常に多いと思います。今は大丈夫でも近い将来に狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などの重篤な病気を突然発症するかもしれません。この機会を利用し、重症化しない前に早め早めの対策をみんなで一緒に考えていきましょう。